英語対応のホームページを作成するにあたり、まずテストサイトを構築して色々と試してみました。
現行サイト(WordPress)をテーマごとコピーすれば簡単かと思いきや、いくつかハマりポイントがあったので備忘録として記録しておきます。
どなたかの参考になれば幸いです。

1. 作業環境
以前使っていた「さくらインターネット」ではサイトコピー用の便利ツールがありましたが、現在の環境にはそれがないため手作業で対応しました。
2. 複写手順
- データベースのコピー
- DBをバックアップ
INSERT
文内のhttps://viewstudio.jp
をhttps://xxx.xx
(テスト用ドメイン)に置換- 新しく作成したDBへリストア
- ファイルのコピー
- ドキュメントルート以下を圧縮し、テストサイトへ展開
- 展開後、
viewstudio.jp
を検索(grep)し、必要に応じてxxx.xx
に置換 .htaccess
などの隠しファイルも忘れず確認
3. トラブル①:アクセスが本番サイトへリダイレクトされる
テストサイトにアクセスすると、なぜか本番の viewstudio.jp
へリダイレクトされる現象が発生。
原因は、以前インストールしていた Redis Object Cache が本番とテストで共通のキャッシュを使っていたためでした。
- 本番とテストは同じ物理サーバー内の別ディレクトリを使用
- Redisはバーチャルドメイン単位で構築していなかった
- その結果、キャッシュが本番サイトの情報を返してしまう
対応
Redis Object Cacheを停止 → リダイレクトは解消
今回はRedisではなく、APCu Manager プラグインを導入して対応することにしました。
4. トラブル②:サイトが正しく表示されない
Redis問題を解決しても、テストサイトが正しく表示されない状態が続きました。
試しにレンタルサーバー側の自動インストール機能でWordPressを新規インストールし、その上に上記①②の手順でデータとファイルを上書きしたところ、正常に表示されるようになりました。
どうやらサーバー側でドキュメントルート以外にも必要なファイルや設定が作られていたようです。
5. 多言語化プラグインの検証
表示が安定したところで、多言語化のテストを実施。
- Polylang
- Bogo
の2つを試し、今回はシンプル構造の Bogo を採用しました。
6. カスタマイズと今後の課題
多言語化対応の過程で、テーマのフロントページやメニューなど、2〜3のPHPファイルとCSSを直接編集しました。
今後テーマにアップデートが入ると、手作業での再適用が必要になりそうです。
この記録が、同じような環境でテストサイトを構築する方の参考になればと思います。